漢方にはたくさんの種類があり、
様々な病気に対応しています
当院では保険適用の漢方薬の処方をしております。
漢方薬は効果が出るのに時間がかかる、服用がめんどう、などのイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
たくさんの種類がありさまざまな症状に対応できます。
とくに冷え、喉のつかえ感、イライラ感、こむら返り、更年期の複数の症状などについては、漢方薬のほうが効果的な場合があります。
漢方薬処方の例
風邪
- 葛根湯:ひき始めで悪寒がしている
- 桔梗湯・麻黄附子細辛湯:のどがはれて痛む
- 小青竜湯:鼻水・くしゃみが出る
- 麦門冬湯:のどが乾燥して咳込む
- 柴胡桂枝湯:微熱だけが長引く
膀胱炎
- 猪苓湯・五淋散:残尿感や排尿時の痛み
- 清心蓮子飲:検尿はよくなったのにスッキリしないとき
胃腸の不調
- 六君子湯:食欲がない、もたれ感
- 安中散:胃の痛み
- 半夏瀉心湯:ゴロゴロ音がして気持ちわるい
- 大建中湯:膨満感がある
頭痛
- 五苓散:気象病、気圧と関係する頭痛
- 呉茱萸湯:冷えが関係する頭痛
- 釣藤散:頭重感、血圧高め
不眠
- 抑肝散:神経が高ぶって眠れない
- 酸棗仁湯:疲れすぎて眠れない
冷え性
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯:手足が冷えてしもやけになりやすい
- 加味逍遙散:肩こりや疲労感、生理のトラブルもある
慢性疲労、倦怠感
- 補中益気湯:食欲がなく消化機能も落ちているとき
- 人参養栄湯:高齢者で冷えも強いとき
西洋医学にはない東洋医学の考え方
漢方薬を含めた東洋医学では、「心身一如」として心と身体は相互に関連し、影響し合うものであると考えます。
臓器と臓器も互いに影響しあい、それぞれの臓器と喜怒哀楽の感情は対応しているとされます。
そして身体には気・血・水という要素があり、これらの流れ・めぐり、バランスを整えることが大切。
さらに東洋医学の世界観では、自然のなかで四季の移ろいとともに生きる人間、というとらえ方をしています。
すべてのものは「陰」と「陽」という対極に分けることができ、相対的、相補的に関係しながら絶えず流動的に変化していくもの。
そのなかで体質に合った漢方薬をつかうことで自然治癒力を高め、はっきりした症状としてあらわれてくる以前の“未病”という段階で対応していくことで、大きな病気になるのを防ぐ。
西洋医学ではあまり言及されることのない、このような考え方はとても魅力的だと思います。
西洋医学との併用も可能です。どのような症状でもお気軽にご相談ください。
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