スッキリ排便することは快適な毎日のためにとても大切です。
健康のために、排泄の重要性はもっと強調されてもよいでしょう。
必要なものを取り入れ、不要になったものを出す、ということで生命活動は成り立っているので、“出す”ことがスムーズにできなければ滞ってしまいます。
便秘の定義
便秘の定義は「本来体外に排出すべき便を、十分量かつ快適に排出できない状態」とされ、人によって感じ方には違いがありますが、理想的な排便は「毎日1~2回適度な硬さの便がスムーズに出てスッキリした感覚を得ること」と考えられます。
便秘にならないために
当然ですが食事はひじょうに大切で、まず食物繊維をたくさん摂るようにしましょう。
プレバイオティクスと呼ばれ、腸内細菌のなかのいわゆる善玉菌を増やすはたらきがあります。
水分をたくさん摂っても尿として排泄されてしまうので、よっぽど少ない場合は別ですが意外に関係しません。
- 規則正しい生活習慣
- じゅうぶんな睡眠
- 適度な運動(とくに歩くこと)
が勧められます。
1日に数回、大腸には強い蠕動が起こりますが、そのタイミングで我慢することなく排泄できるような環境調整もしたいものです。
下剤やお薬の使用について
やむを得ず下剤を使用する場合は、処方薬であっても市販薬であっても、薬の種類と使用量に留意する必要があります。
個人差がひじょうに大きいので、常用量でも効き過ぎて腹痛をおこしたりすることがあるからです。
たとえば大腸刺激型の下剤は連用すると効果が減じる場合もあり、使用にあたっては注意が必要です。
現在は下剤の選択肢も多くなっており、ご自身に合ったものを適切に使用することです。
漢方薬も多数あり、とくに高齢者で腹圧をかけられなくなっているような場合にはお勧めです。
プロバイオティクスと呼ばれる乳酸菌や酪酸菌製剤も腸内環境を整えるために有効です。
身体からの“お便り”
ところで大小便は身体からの“お便り”でもあります。
汚いものとして扱う前に、自分の身体の様子を知るためによく観察してみてはいかがでしょうか。
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