かつて友人に言われたことがあります。
「医者はクスリがなければ仕事ができない」と。
私は軽くショックを受けました。
医療のなかに占める薬物療法の割合の、あまりの大きさにあらためて気がついたのです。
医師になって数年目、その頃は覚えなければならない仕事が山ほどあり、クスリの作用や種類について、とにかく知識を詰め込むことに追われる日々でした。
医者って、本当にクスリがなければ仕事ができないの?
もちろん投薬以外の治療や、診断など医師としての仕事はいくつもあるわけですが、それでも、クスリがなければ私たちの仕事の大半はできません。
医学書や雑誌を見ても、治療と言えばほとんどが薬物療法。それに慣れすぎていて疑問を感じなくなっているのかもしれません。
患者さんの方もまず病院で保険診療を受けることが多く、ほかの方法を考える機会がないまま薬物療法をすすめられています。
それを繰り返していると、クスリが必要・クスリで十分という感覚になってしまうのかもしれません。
はたしてそれでいいのでしょうか?
私自身はできるだけクスリは飲みたくないと思っているので、自分がしたくないことを人に勧めたくはありません。
クスリ以外の治療法がいっぱいあるはずで、そのなかでもいちばん良いのは自力でできる方法だと思います。
日々の診療で出会う疾患について、その人自身でできることを少しでも見つけたいと思い、常にアンテナを立てて古今東西さまざまな角度から探し求めています。
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