ひまし油とは
ひまし油(英語名Caster Oilキャスター・オイル)はトウゴマという植物の種子を圧搾した植物油の一種で、不飽和脂肪酸(リシノール酸87%、オレイン酸7%、リノール酸3%)と、少量の飽和脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸などが3%)で構成されます。
工業的にも潤滑油、塗料、石けんなどの原料として使われてきましたが、人体への使用の歴史はもっと古く、ギリシャ時代までさかのぼることができます。
精油として身体に塗るほか、キズ薬として外用したり、解毒作用から下剤として服用する方法がひろく行われていました。
現在の日本薬局方(厚労省の定めた医薬品の規格基準書)にも下剤として収載されています。
米国などでは、いたずらをした子どもが親に「イヤイヤ飲まされる」ものでもあり、児童文学に印象的なエピソードとして何回も登場しています。
その癒しのエネルギーから中世ヨーロッパでは「キリストの御手(パーマ クリスティ)」と呼ばれていたといいます。
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ケイシー療法のなかでのひまし油
おもに内服として用いられてきたひまし油ですが、ケイシー療法では
- 湿布として身体に当てる
- 異常のある皮膚に直接塗布する
などの方法が勧められています。
イボ、手足の打撲、皮膚の潰瘍など日常生活で遭遇することの多い場面では、家庭で行うことのできる治療法として現在でも行われています。
ひまし油の生理的な作用について確定的なことは言えませんが、リンパ系細胞を増やして免疫機能を向上させるのではないかと推察されます。
ひまし油湿布という方法では、身体の表面だけでなく内臓機能にも影響を及ぼします。
タンパク合成や有害物質の分解にはたらく肝臓の活動を賦活することにより、体内毒素の排泄を促進していると考えられます。
現代の西洋医学のなかにはオイルそのものを使用する方法はほとんどなく、ひまし油湿布にもエビデンスは存在しないので、エビデンスに基づいた効能・効果の説明はできません。
エビデンスを求める気持ちがある人にはそもそも不向きかもしれません。
生命はエビデンスでは測れないたくさんのものごとから成り立っています。
“治癒”を起こすための身体のはたらき、こころのはたらきを理解し、信じる気持ちも必要なのではないでしょうか。
ケイシーが語る、ひまし油湿布の意義
ひまし油湿布というシンプルな方法の意義は、以下のケイシーの言葉にあるのではないかと思っています。
「あらゆる癒しは、内なる波動を変えることにある。
身体の組織に宿る神聖なものを、創造エネルギーに同調させることだ。
薬によって達成しようとメスによって達成しようと、これのみが癒しである」
“内なる癒しの力”本来だれもが持っているその力を引き出すための方法のひとつであると思っています。
ひまし油湿布の基本的なやり方
① 湿布を作る
フランネルという厚手の布にひまし油をたっぷり(200~250ml)注ぎます。
周囲に浸み出さないようにオイルカバーの上で。あらかじめ温熱ヒーターで温めておきましょう。
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② 湿布を貼りゆっくり休む
肝臓のあたり(右上腹部)を覆うように湿布を当て、温熱ヒーターで温めながら1時間ほどゆっくり休みます。
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湿布中は、できるだけリラックスできる環境で、自分の体に癒しが起こっていることをイメージしながら過ごしましょう。
ヒーリング音楽をかけたりアロマを焚いたりするのもおすすめです。
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③ ひまし油をふき取る
湿布をはずしたら、重曹を溶かしたお湯に浸したタオルなどでひまし油を拭き取ります。(お湯1ℓに対して重曹大さじ2杯程度)
④ 3週間継続してみましょう
さらに有効に、しっかり行う場合には、1回1時間~1時間半を3日間続けて4日休むというサイクルを3週間続けます。
湿布3日目の晩にオリーブオイルを少なくとも大さじ1杯飲みます。
オリーブオイルで排泄が促されるので、ひまし油湿布と合わせて身体に溜まっていた不要物が出やすくなります。
参考
ひまし油湿布体験を実施中!
セラピストと一緒に湿布を作り、実際に身体に当てて体験していただきます。
家庭での方法についてのご質問にもお答えします。
使用したフランネルの布とオイルカバーを持ち帰っていただくので、ご自宅で継続することができます。ヒーター貸し出しも可能です(要相談)。
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