エドガー・ケイシーについて
エドガー・ケイシー(1882~1946)はトランス状態に入ることによって、たくさんの人の悩みや疑問に答えたアメリカの人物です。
その特異な方法から霊能力者として位置づけられることも多いのですが、彼の残した言葉の数々は、人類の財産とも言うべき、あふれるほどの叡智に満ちています。
彼の方法は“リーディング”と呼ばれ、その質問と回答のすべてが口述筆記され14962件残されています。
相談内容はひじょうに多岐に及び、多くは病気や体調に関することでしたが、ビジネスに関することや人生の指針、夢解釈、過去生についてなどありとあらゆる質問に対応しています。
病気については、身体内で起きている状況や症状の原因となっている事柄について、解剖学的・生理学的見地から驚くほど詳細な考察を示すとともに、具体的な治療法まで提案しています。
覚醒状態のケイシー自身は敬虔なキリスト教徒で、誠実で温かい人柄でしたが、医学的知識はもとより経済学的素養もとくに持ちませんでした。
おそらく彼は、膨大な、ほとんどすべての知識の存在する、どこか根源的なところにアクセスすることでそれらの情報を得て、それを当時の人々の一般的な知識によって理解できるレベルに翻訳して伝えていたのだと思います。
彼の活躍していた時代から約100年経とうとしていますが、いまもその言葉は色褪せることなく私たちに語りかけてくれます。
出典:the Edgar Cayce Foundation, PHOTOS AND IMAGES FOR MEDIA USE
ケイシー療法とは
波動医学、エネルギー医学の先駆け
ケイシーの残した身体的なリーディングは9,605件あり、病気の原因から治療法にいたるまで、その人の身体の状態を詳細に述べています。
人体は物質的存在であるだけでなく、目に見えない精神性、霊性から成るという大きな前提に拠るところが現代西洋医学にはみられないものです。
それぞれの臓器の状態、各臓器の相互関連や血液の組成について詳細に解説されている部分は科学的と言ってよいものであり、さらにそこに“力(forceフォース)”いわゆる“気”のようなものの影響をみて、バランスや協調性が重視されている、これは東洋医学的でもあります。
すべてのものに“波動(vibration)”があるという考え方は現代の量子物理学に通じています。
波動医学、エネルギー医学と呼ばれる領域の先駆けと言ってもいいでしょう。
多角的なアプローチ
そこで提示される治療法は、肉体(body)、精神(mind)、たましい(spirit)それぞれに働きかけるもので、多角的なアプローチで各種の方法が提案されています。
いわゆる自然療法的なものが多く、現代もおこなわれているものとして、植物療法、オイルを使ったボディケア、オステオパシー、ホメオパシーなどがあり、運動法や入浴法も言及されています。
“波動”にはたらきかけるために電磁気や光線を特殊な治療器によって利用する方法もあります。
どのような治療法にしても、食事療法が必須で、すべての基本と位置づけられています。
食材それぞれについて、栄養素についての細かい指示とともに、特定の食品の食べ合わせや、その人に合うかどうかという点についても言及されています。
提案されている治療法のほとんどが病める人自身の積極的な関わり、忍耐と努力を必要とするものですが、逆に言えば自分で治すことが可能ということです。
総じて人体への負担や環境への負荷はほとんどないと言っていいでしょう。
実験的検証は困難なので、エビデンスを得ることはそもそもできないと思っています。
さらには、時代の変遷や、疾患概念の変化、人種の違い、気候風土の差異、といった無視できない部分はあるにせよ、現代日本で生きる我々にもきっと役に立つものであると信じています。
ケイシー療法の原理(CARE)
エドガー・ケイシー療法の原理は、その英語の頭文字をとって「CARE」と呼ばれます。
- Circulation (循環)・・・血液・リンパ液からなる体液の循環
- Assimilation (同化)・・・食べた物を適切に消化吸収すること
- Relaxation / Rest (休息/休眠)・・・体を充分に休めること
- Elimination (排泄)・・・体内の老廃物を適切に排泄すること
この4つの原理の中でも、ケイシーはとりわけ「E:排泄」を重要視し、体内に毒素(老廃物)が蓄積されることを病気の最大の原因と見なしています。
現代で言うところの“デトックス”とも通じる考え方です。
毒素(老廃物)が溜まらないような食事療法のほかに、 排泄を促す方法として、ひまし油温熱パック(ひまし油湿布)、リンゴダイエット、コロニクス(洗腸) などを勧めています。
また、「C:循環」を円滑にするものとして、各種のオイルを使ったボディケアや物理療法、入浴法などを勧めています。
当院でできること
ケイシー療法のご相談
ケイシー療法は生活全般にわたる養生法です。
リーディングと呼ばれる資料には、必須となる食養生とともにそれぞれの疾患・症状にたいしてのアドバイスがたくさん残されています。
オイルを使ったボディケアや運動の指示のほか、身近な植物・食品を内服・外用するものから特殊な治療器具を用いるものまであります。
基本的には自分でおこなうものであり、正直に言えば、めんどくさいものでもあります。
この治療法を選択した人は、とても勇気があり、覚悟を持っている、自分の人生を自分で創っていくと決めている人なのでしょう。
寄り添って、医者の立場からできる限りのお手伝いをしたいと思っています。
まずはどのようなお悩みがあるかご相談ください。
現代の日本で可能な、その人に合った方法を西洋医学の視点もふまえてご紹介いたします。
ほとんどの場合、現在受けている治療と併行することができると考えられます。
参考
ALL the conditions will improve, if there will be consistent and persistent application of suggestions given, in an expectant and in a prayerful manner.
指示された治療法を期待と祈りに満ちて辛抱強く一貫して行うなら、すべての状態は改善する。(2836-2)
To gain the help do as has been given, consistently, persistently. Be patient, be prayerful.
助けを得るためには、終始一貫して、根気強く、述べてきたことを実行せよ。辛抱強くあれ、祈りを込めて行うことだ。(4061-2)
初心者のための“ひまし油湿布”
ひまし油はトウゴマ(ヒマの実)から採れる植物油です。
一般的には下剤、きず薬として古代から使用されており、その癒しのエネルギーから「パーマ・クリスティ(キリストの御手)」と呼ばれるほどです。
ひまし油湿布は、ひまし油というオイルで浸した布(フランネル)を腹部(右脇腹)にあてて、その上からヒーターで1時間ほど温める方法です。
免疫機能を高め、毒素の排泄を促進するとされ、ケイシーはさまざまな疾患に勧めていました。現代でも、安全で効果の高い自然療法のひとつと考えます。
自分自身に、ご家族のために、自宅でもおこなうことができるように、基本的な方法を丁寧に説明しながら体験していただきます。
ケイシー流オイルを使ったボディケア体験
オイルを使ったボディケアの有効性はいまさら言うまでもありません。
医学の父ヒポクラテスもその重要性を説いていました。
さまざまな手技があり、コリをほぐす、痛みを緩和させる、血液・リンパの流れをよくする、リラックス・安眠効果、経絡・ツボを刺激して臓器の機能を上げる、などの効果を実感されている方も多いと思います。
ケイシーがとくに勧めるのは、オイルを使ったボディケアです。
オイルを使ったボディケアによって心と身体が本来のはたらきを取り戻し、必要なところに必要な癒しがもたらされると述べており、整形外科的な問題に限らず内臓疾患にたいしても勧められています。
内臓の働きは自律神経によってコントロールされており、ケイシーは「自律神経と脊髄神経の協調」の重要性を説いています。
交感神経幹(自律神経の一部と脊髄神経が交通する部位)付近を体表からオイルを使ったボディケアすることで、全身の神経に刺激を与え、リンパ系を介した老廃物の排泄とスムーズな体液循環を促進します。
自分自身でもできるように、自宅でご家族に施してあげられるように、オイルを使ったボディケアのやり方を丁寧に説明しながら体験していただきます。
赤ちゃんの健やかな成長のためのオイルを使ったボディケア
(妊産婦さん、赤ちゃんを迎えるご家族向け)
準備中です。
初心者のための“自分でやる腸内洗浄法”
準備中です。
フラーレンフォトセラピー(光線治療)
準備中です。
- 風邪・発熱外来
- 熱中症
- 風邪をひいたときは
- 高血圧のお話
- 高血圧症と言われたら
- 2型糖尿病と言われたら
- コレステロール低下医療について
- コレステロールが高いと言われたら
- 中性脂肪が高いと言われたら
- メタボリックシンドロームと言われたら
- 逆流性食道炎と言われたら
- 繰り返す頭痛で悩んでいるときは
- 便秘症
- 痔核・裂肛
- 膀胱炎
- 不眠症
- 花粉症
- 痛風
- インフルエンザワクチンについて
- 漢方薬(保険適用)のご案内